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虫(むし)
○思春期の夢を持つ少年少女に寄生し、宿主の夢を喰う代わりに超常的な力を与える異形の怪物。
○見た目が実在する昆虫類に似ていることから“虫”と称されている。
○“虫”には分離型・特殊型・同化型の三つのタイプが存在する。
成虫化(せいちゅうか)
○宿主の夢を喰い尽くし、宿主の支配から解き放たれた“虫”が成長し凶暴化する現象。
○“虫”が成虫化するのはごく稀であり、成虫化した“虫”の力は強大で、無指定の“虫”でも倒すのに3人以上の号指定虫憑きを要するほど。成虫化した一号指定の利菜の“虫”と、同じく一号指定の薬屋大助(“かっこう”)が戦った時は、ひとつの街が壊滅した。
亜成虫化(あせいちゅうか)
○宿主の意思によって、一時的に“虫”を成虫化の状態に近づける能力。
○成虫化する寸前、ギリギリの状態にまで“虫”をオーバーロードさせることで、急激に能力を高めることができる。
パワーを一定以下の出力に抑えられない、消耗が著しく激しいために制御できる時間が短いといったリスクがある。
○この能力を使える虫憑きは、現在確認されている虫憑きの中では緒方有夏月(“月姫”)だけである。薬屋大助(“かっこう”)も1巻と2巻でそれらしい描写はされているがはっきりと明言されてはいない。
始まりの三匹(はじまりのさんびき)
○少年少女の夢を食らい、人間を虫憑きにしてしまう特別な存在。
○エルビオレーネ、ディオレストイ、アリア・ヴァレイの三匹。
○特環からは虫憑きを生む原虫≠ノ指定されており、それぞれ別の呼び方がある。エルビオレーネは“大喰い”、ディオレストイは“浸父”、アリア・ヴァレイは“三匹目”。
虫憑き(むしつき)
○“虫”に寄生され、超常の力を扱うことができる人間。
○一度虫憑きになったら二度と元に戻る事が出来ず、“虫”に夢を喰い尽くされた虫憑きは死に至る。
○“虫”や虫憑きは十年ほど前から現れたとされている。政府の公式見解では“虫”は存在しないとされているが、十年間の人々の目撃報告は膨大な数になっており、ここ数年で政府はすっかり弱腰になっている。世間ではもっぱらの噂となっており、虫憑きは恐怖と差別の対象として忌み嫌われている。
欠落者(けつらくしゃ)
○感情、意思、記憶といった“心”や、虫憑きにとって一番大切な夢すらも失ってしまった生ける屍。
○虫憑きが“虫”を殺されるとこの状態になり、外部の命令しか受け付けなくなってしまう。一度欠落者になったら二度と元に戻る事はないとされてきたが、杏本詩歌(“ふゆほたる”)ただ一人だけが蘇生した。
特別環境保全事務局(とくべつかんきょうほぜんじむきょく)
○政府が増え続ける虫憑きに対処すべく設立した秘密機関。特環と略称されている。
○虫憑きを秘密裏に捕獲、一般社会から隔離し、また“虫”の存在、虫憑きによる事件を隠蔽して、政府の「“虫”は存在しない」という公式見解をその通りにしている。
○赤牧市を拠点とする中央本部の他、全国に多数の支部を置いて虫憑きの動向を監視している。当初は自衛隊や警察と合同で、既存の兵器を使い虫憑きと戦っていたが、“虫”の能力は多岐に渡るためすぐに対応できなくなった。そこで、捕らえた虫憑きに訓練と教育を施して兵士として管理し、在野の虫憑きを捕獲させるという方法がとられた。結果として成功しているが、ほとんどの虫憑きがこの方法に反発している。
むしばね
○特環に反発している虫憑きや、その考え方に賛同する一般人らによって作られたレジスタンス組織。
○特環を倒し、虫憑きが自由に生きられる居場所を作るという目的のもと、リーダーの立花利菜(“レイディー・バード”)を中心に、特環との戦闘、在野の虫憑きの保護などの活動を行っていたが、利菜が命を落として以来、分裂状態となり弱体化の一途をたどっていた。しかしその後、詩歌が“スノウ・フライ”としてむしばねの新リーダーの座に就き、強力な虫憑きがサブリーダーとなり、「虫憑きの仲間を増やし、全ての元凶である“始まりの三匹”を倒す」という新たな目的を持ったため、かつての勢いを取り戻しつつある。
ハルキヨ
○特環、むしばねに次ぐ第三勢力といえる存在。リーダーは春祈代。
○強力な虫憑きによる少数精鋭のグループらしいが、メンバー構成や目的など詳細は不明。主要メンバーが特環の殲滅班に加わっている。
○突然現れては場を掻き乱して去っていくという謎の行動が目立つ。
号指定
○虫憑きを“虫”の能力の種類や強さによって区別する制度。
○純粋に戦闘能力に秀でた虫憑きを火種、きわめて特殊な能力をもつものを異種、その他の理由で重要性や秘匿性を持つものを秘種と認定し、その危険度に応じて一号から十号までランク付けしている。
○特環でも、表向きには号指定されている局員は十数人しかいないとされる。更に最強と称される一号指定の虫憑きは、虫憑き全体でも五人しか確認されていない。
浸父の教会
○浸父が持つ領域能力。出現時には鐘の音が鳴り響く。
○教会内からでも教会を破壊することは可能。
○現実から切り離された別世界。基本的に夢を食う時はその場に誘い込み、対象の夢を歪める。
○欠片自身もこの能力を使え、また欠片を埋め込まれた虫の宿虫も教会に似たような限定空間を作り出すことが可能。
○教会は内部から破壊が非常に困難で一度取り込まれて脱出するには“かっこう”並みの攻撃力が必要だが、能力発生時はそれなりの攻撃力があれば、破壊が可能。
○能力発動時には教会の鐘が鳴り響き、老廃した外見、短時間における具現、消失というのが特環で確認されている教会の特徴である。
○浸父曰く、教会内に取り込んだ人間を外部から救い出すことはだが、取り込んだ人間に拒絶されることで教会は崩壊する。そして、教会を破壊されることはその教会の発生主である浸父自身の破壊に繋がる。
○教会は一欠片に一つではなく、夢の数だけ教会を作り出すことが可能。
獅子堂戌子の生徒
○獅子堂戌子の手によって育てられた虫憑きのこと。
○本編では塩原鯱人を始めとし、多くの特環に所属する虫憑きが戌子の指導を受けてきた。ただ、あまりのスパルタのために特環内部ではレインコート恐怖症は流行している。入局当時の寧子や愛理衣も指導を受けたことがある。
○戌子の育てた生徒の中で塩原鯱人は欠片とは言え、浸父を殲滅するほどの力を戌子の指導で身につけた。
埋葬式(バリアル・メソッド)
○佐藤陽子が田央萌々(自滅が決まっていた虫憑き)にした行為。
○名前の通り、自滅が決まり甚大な被害が出る虫憑きを埋葬した。その効果はコアトルヘッドというマーキング行為で発揮されていた。
コアトルヘッド
○1本の長い矢印に、2本の線を交差させた不思議なマーク。
○マークを描いて呪文を唱えれば、悩み解決・恋も実り・心が温まる。おまじない方法は簡単、場所や媒体は問いません。この記号を描き、思いを込めて唱えましょう。コアトル・コアトル・パラ・エミレと。
○本来の目的は、変電所の虫憑き「マーカー使い:田央萌々」を眠りに付かせるためのマーキング行為だった。
○萌々が能力を発動させる際の合図。
コアトル・ホット
○変電所で起こった現象。
○萌々が虫憑きとなった際、シグナルレッド=カーマインで出来た。
ディオレストイの欠片
○入手した経歴は不明だが、中央本部が極秘に所持している。
○名前の通り、浸父(ディオレストイ)の本体 から分裂して、生まれたもの。
○主に人間の死体を媒体に日本各地を回り、本体に代わって特殊型の虫憑きを生んでいる。媒体にする死体は主に自らの夢を失った者で、適正か不適正かなどあり適正の場合、長期に渡り同じ死体での行動が可能で、能力値も上がる。
○中央本部ではこれを使い、欠落者からの擬似的蘇生や欠片を刺激することで虫の能力の増幅効果、更にはCの能力を併用することで様々な実験を行ってきた。その結果、“みんみん”や“センティピード”の既に欠落者になっている者を擬似的蘇生させたり、“びりびり”・“墓守”のように能力の増幅などの実験結果が出ている。
○欠片を制御できるようになった場合、浸父の教会などといった能力に類似した能力の使用が可能となるが、浸父がその人に侵食している可能性がある。
円卓会
○上流階級の金持ちが集まる会。
○表向きは12人の会員で作れているが、正確には13人の会員で約20年以上も前からある結構歴史のある、会である。その中には一之黒の名もある。
○由来は中世ヨーロッパの「円卓の騎士」を気取ってつけられた名らしい。(七那談)
○円卓会は10年前に何かあり、互いに莫大な資金を出すことで、αを隠し、以前の円卓会会員であったサザビィとクリスティに見張らせた。
エンクロージャー
○経済用語の一つ。虫憑きが生まれたことに関係しているらしく、αが生まれたのとほぼ同時期に日本で起きた現象の一つ。
○本来に意味は中世末から近代にかけて、ヨーロッパ、特にイギリスで、領主・大地主が牧羊業や集約農業を営むため、共同用益権を排して私的所有を主張し、示談や議会立法によって、開放耕地や共同放牧場などを囲い込んだこと。その結果、耕地を失った中小の農民は没落し、農業労働者あるいは工業労働者となっていったことから、経済界では金による囲い込みと独占のことを意味する。
バブル
○経済用語の一つ。エンクロージャー同様、虫憑きが生まれたことに関係しているらしく、αが生まれたのとほぼ同時期に日本で起きた現象の一つ。
○本来の意味は株や土地などの資産価格が、経済の基礎条件(ファンダメンタルズ)から想定される適正価格を大幅に上回る状況を指し示し、経済用語におけるバブルは18世紀初頭のイギリスにおける南海泡沫事件(South Sea Bubble)が語源とされている。
パラダイムシフト
○経済用語の一つ。上記二つと同様、虫憑きが生まれたことに関係しているらしく、αが生まれたのとほぼ同時期に日本で起きた現象の一つ。
○本来の意味はある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。規範の遷移。思想の枠組みの変動。社会全体の価値観の移行を示し、経済界では経済の世代交代による転換期を意味する。
キャッスル≠捨て地
○運送業の中継点だったが私鉄が廃止され、風俗店が軒を連ねるようになり治安が悪化。
犯罪の温床として地域住民の頭を悩ませ、国が開発計画を名目に一帯を買い取ったが不況により計画が頓挫し、ゴーストタウンとなっていた。
そこを環が円卓会の金持ちの孫娘になりすまして?、その一帯を買い取った。
そして風俗店の高級ラブホテルだった場所を改装し、周囲を開拓して“キャッスル”に変えた。
○カノンと環のウソ(約束?)が本当になったのがキャッスル。
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